左右に広がるアスパラの茎葉【写真:サンファームより提供】
アスパラの育て方には、他の野菜とは異なった特徴があります。
アスパラを育てるための土作りとしては、まず水はけをよくする暗渠(土の中に埋めた水路)を作り、その中に資材を投入してからアスパラを植付けます。
このようにすることで、気相・液相・固相(空気・水・固体)のバランスが良くなり、良い土壌ができます。
アスパラは播種してから、2年目以降に収穫されます。
はじめの年は春に定植し、1~2年は収穫せずに、茎葉の成長を優先させます。
これは茎葉が成長中に養分を根に蓄え、根の糖度が翌年の収穫量を左右するため。
糖度が高いほど、収穫量は多くなります。
露地栽培のアスパラは、道内では5~6月が収穫時期ですが、収穫1年目の年は芽を獲りすぎず、茎の成長用として数本残しておきます。そして倒伏しないよう管理し、(右写真)立茎を行います。
年数を重ねると、アスパラは収穫できる期間が長くなり、大きく糖度の高いものができるようになります。1つの株で10年前後まで収穫可能とされています。
アスパラは他の野菜と異なり、農薬は収穫後に散布されます。これは収穫後にも茎葉の管理など、農作業が続くためで、斑点病や茎枯病などの病気を防ぐために散布します。
翌年にむけた、限られた回数の農薬散布ですから、収穫されたアスパラは安心して食べていただけます。