ニュースでも大きく報じられていますが、道内の道路や鉄道の通行止めや崩落で
交通・流通網にも多大な影響が出ている北海道。
昨夜からまた雨が降っていて、また被害が広がる心配が続いています。
9/6道の発表で台風による道内の農業被害面積は
台風10号被害がその前の3つの台風の合計を上回り12,311ha、
(7・11・9号による被害が12,094ha)
合計で24,405haとなりました。
(9月7日北海道新聞より)
うち、
十勝管内の被害が半分以上を占めており、
続いて
オホーツク管内が2割弱を占めています。
しかし、被害面積は今後もまだ増えると予想されます。
今まで作り上げた大切な表土が流されてしまった畑は、
土が戻るまで長い年月がかかってしまいます。
▼道内各地の8月の旬別降水量まとめ(気象庁データより)
中旬・下旬を中心に降った雨は各地で300mm、400mmを超えました。
特に十勝、オホーツクの雨の量が多く、平年の何倍もの雨です。

▼【8/26撮影 東川町】 圃場周辺の道路に大きな陥没。

▼【8/26撮影 東川町】 まだ小さい大根が流されてしまいました。(手前)。

▼【8/26撮影 東川町】 スイートコーンはあちこちで倒伏してしまいましたが、
穂のある重い部分より先が起き上がってきていました。

▼【8/31撮影 オホーツク】 畑にたまった水をポンプで吸い出していました

▼【8/31撮影 オホーツク】 まだ根切りをしていない玉ねぎは、茎のところや
外側の皮が腐っているものも多くありました。お日様が足りず、乾燥も進んでいませんでした。

▼【9/7撮影 洞爺】 とら豆の支柱が倒伏してしまいました。

▼【9/7 十勝】 十勝の豆(雑穀)は非常に厳しい年になります。
大納言小豆は冠水状態が長く続き、腐れが発生

▼【9/7 十勝】 収穫した金時豆も、色落ちや発芽粒が多く収穫をあきらめた生産者も…
金時豆の収穫量は大幅に減少しそうです。
また、小豆や大豆の出荷時期も例年より大幅に遅れそうです。

▼【9/8 オホーツク】葉が青くても、地下の人参はほとんどが溶けている状態でした。
大雨、長雨にくわえ、8月下旬は気温も平年より高かったため
土の中で蒸されたことが原因と考えられます

▼【9/8 オホーツク】水やけがひどいところは地上も枯れて無くなって
茶色い畑になってしまっていました。

ここまで育ててきた生産者さんの気持ちを考えると、苦しい限りです。