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スイートコーンの厳しい産地状況

投稿日時:2021年8月12日 9:46 木曜日
低気圧の影響で10日間までの数日間、およそ2か月ぶりに北海道の各地でまとまった雨が降りました!
恵みの雨かと思いきや、作物の遅れた生育の回復は一筋縄ではいかなさそうです。

今回、局地的に強い雨が降った地域もあります。
10日は函館の特定の地域では大雨警報で避難指示がでていました。
雨に伴い気温もぐっと下がり、場所によっては日中の気温が先週より20度前後も下がる地域もありました。
11日正午では、宗谷、上川、十勝、網走、北見、紋別地方に低温注意報がでています。

***

弊社社員が収穫を控えた上川郡美瑛町のスイートコーン産地状況の確認に行ってきました。
まず初めに、美瑛町のここ10日間の天気をみてみましょう。















こちらの突然の強い雨の圃場への影響はというと…
▼8/10 撮影 美瑛のスイートコーンの圃場です。播種は5/25。


















8/7(土)の強い雨にあたり、一部の圃場のスイートコーンが倒伏していました。
しかしながら、茎までは折れておらず、少しずつ起き上がっていました。
作物の生命力の力強さを感じます。なんとか、この雨がこれからの肥大に役立ってくれるといいのですが…。

続いて、倒伏はまぬがれたものの…こちらはまた別の圃場です。
▼8/10 撮影 美瑛のスイートコーンの圃場 播種は5/20。




















以前のブログでもお伝えしたように、暑さで葉が枯れてしまっています。

草丈も100cm程度で、例年180cmまで伸びるのと比較すると80cmも短い状況です。
これは過去に例をみない低さで、
俵も短く細い状況で収穫量は3~4割減少する見込みです。


生産者にとっては大きな打撃です。






実がどうなっているか、皮を剝いてみると…




見てわかるように、根元の方にほとんど実がありません。
こちらは受粉期に干ばつと高温の影響により、
受粉がうまくいかなかったためと思われます。

こちらの圃場に関してはほとんどこのような不稔のため、
収穫を諦めるとのことでした…。















また、実がしっかりついているものでも、
←のような”えくぼ”が多い傾向です。







他、空知のスイートコーンの産地も同様で、不稔や焼けなどの被害が発生していました。
生産者の皆さん、今まで経験したことがない気象状況に大変戸惑っており、
スイートコーンに限らずこの雨がどう転ぶか、正直今すぐにはわからないのですが、
少しでもよい方向にいくように期待しています。

▼先ほど、弊社事務所でも美瑛産のスイートコーンを茹でて社員みんなで食べてみました。
例年よりも小さいながらも、味はとても甘くて美味しかったです!


















とても厳しい状況ですが、産地ではできる限り良いものを出荷できるよう
頑張っていますので、よろしくお願いいたします。

投稿者:tomo

【災害級】の猛暑と干ばつ。

投稿日時:2021年8月5日 14:23 木曜日
▼北海道農政部より、道全体の8月1日の生育状況が発表されました。
※以下の情報は北海道農政部が8月3日に発表した北海道のオープンデータをそのまま引用しています。
7月の気象については、気圧の張り出しの中で晴れた日が多く、気温は平年よりかなり高く、
日照時間も平年よりかなり多かった。
降水量については、全道的に平年よりかなり少なかった。
また、各農作物の生育状況は、高温・多照の影響により、平年並からやや早く進んでいるものの、一部地域においては、長期間の少雨の影響により、葉の萎れや枯凋が見られるほか、
生育が緩慢になるなど各作物への影響が出始めている。


***

皆さんが目にするニュースや新聞でもたくさん発表されているかと思いますが、
今回の猛暑・干ばつは「災害級」と称されています。
※以前アップした猛暑と干ばつの影響の記事もご覧ください。

統計開始以来の高温・干ばつとのこと。
生産者も今まで経験したことのない異常事態に戸惑っています。
北海道や農協は支援策も検討しているそうです。

現在、やっと小雨が降り、今週末にも雨が予想され、
来週頭8月9日からは気温がぐっと下がると気象データで予想されていますが、
各作物の生育の回復はなかなか厳しいとされています。

全体として、土質や局所的な降雨、潅水設備などによる圃場間差が大きくあるのが現状ですが、
玉葱は晩生品種に向かって、変形や小玉により収量落ちていくことが予想されます。
※一部太平洋側の一部は雨が少なくともそこまで大きな影響を受けていない地域もあります。

弊社を代表する美瑛馬鈴薯出荷グループの馬鈴薯も、以前お伝えしてからその後期待していた降雨はなく、
肥大せずMS中心となりました。

つづいて、東川町の丸巳の産地状況です。

以前、動画内で挨拶をしてくださいました動画は【こちら】矢澤 教祐社長です(2021.7.28 撮影)















丸巳では、広大な畑の中でブロッコリー、大根、人参、馬鈴薯、南瓜などたくさんの品目を作られているのですが、やはりそれぞれに干ばつの影響を受けています。

▼2021.7.28 人参 撮影















他の産地同様、雨不足で人参が細長く、この時期だとすでにMサイズほどに成長しているはずが、実際はS~2S中心でした。
しかしながら7/24に夕立があり、満足の行く量ではなかったが生育的には助かったと矢澤社長はおっしゃっていました。

盆前出荷を目指し播種を行っていましたが、生育の遅れにより例年通り盆過ぎの出荷の予定でしています。

▼2021.7.28撮影 ブロッコリー圃場




暑さで葉が枯れてしまったブロッコリーの圃場もありました。
まるで、収穫後の秋の畑のようです。
険しい矢澤社長の表情から、現状の深刻さが伝わってきますね…。

丸巳に限らず、
全道的に本当に苦しい状況です。
どうかご理解をいただけると幸いです。

投稿者:tomo

猛暑の果菜類への影響

投稿日時:2021年7月29日 8: 木曜日
お伝えしたいことが多く、本日2本目のブログです!
1本目では今までのブログではご紹介していなかった色鮮やかなあの野菜をご紹介しています!
ぜひ見てみてくださいね。

さて、猛暑の影響は各地で起きていますが、
果菜類は特に上川地区が影響を大きく受けています。

【ブロッコリー】
まずは、富良野の産地の様子です。
▼7.23 ブロッコリー 撮影


































本当は丸く成長する花蕾がボコボコといびつになり、着色も不均一になってしまっています。
不整形花蕾というもので、花蕾の肥大期に高温にあたったことで
花房の生長のつりあいが取れなくなり発生すると考えられる高温障害が
ところどころ発生しています。

また、ブロッコリーは長い期間出荷するために時期をずらして随時、定植を行っているのですが、
先日定植したものも、高温と干ばつで葉が枯れてしまいました…▼

















土も水気が全くなく、カラカラです。

▼美瑛の産地の様子































こちらも高温と干ばつの影響で葉が枯れて黄色くなってしまっています。

実はこちらは7月の初めに撮影した写真なのですが、
その後の現在どうなっているかというと…

▼表をご覧ください。

こちらは美瑛の7月の合計降水量と最高気温です。

13日からずっと30℃越えの気温が続いている上に、雨も一度しか降っておりません…。
上記の写真の状況よりも更に悪化し、一度降った25日の雨にも期待しましたが、少しの雨だったため恵みの雨とはならず…。





他、主要産地の十勝も、上川方面ほどではないですが、
雨が少なく高温のため同じような影響を受けている圃場があります。
ブロッコリーも中々苦しい状況です。

続いて、
【とうもろこし】の状況をお伝えします。

▼7.23 8月6日頃収穫予定のとうもろこしの圃場です


















播種時期は天候に恵まれ順調に作業が進み、5月は低温ではあったものの順調に生育、
しかし6月中旬から降雨が無く干ばつとなっています。
草丈に関しては干ばつの中生育した割には平年とほぼ変わらない高さまで成長しており、
実は7月上旬時には生育は順調、豊作傾向と言われていたのですが、
やはり先日お伝えした7月15日以降からの高温の影響を根や葉に受けています。

▼高温の影響で葉が焼けて枯れてしまっています。


















土も乾燥してひび割れています。



←の写真をみてわかるように、
とうもろこし自体が細いのです。

また、とうもろこしは熟すと絹糸といわれるひげの色が変わるのですが、
十分な大きさになっていないにも関わらず、
暑さの影響ですでに色が変わってきています。

とうもろこしの生育適温は22~30℃前後といわれており、
35℃以上だと先端不稔などの障害が発生するといわれています。


今後の天候次第でまた状況が変わる可能性もありますが、
ブロッコリー同様、このまま降雨がなければ8月中旬以降出荷分の生育も厳しいものになることが予想されます。

また追ってご報告いたします。

投稿者:tomo

猛暑と干ばつの影響が深刻化しています。

投稿日時:2021年7月21日 23:25 水曜日
道内は20日、十勝管内芽室町で35度まで気温が上がり、
今日までの5日連続で35度以上となる猛暑日を記録しています。
北海道が5日連続で猛暑日を記録するのは観測史上初めてだそうです。


20日は全道173観測地点のうち、上記の芽室町のほか、85地点で最高気温が30度以上となる真夏日となりました。

参考までに、最高気温と1日の合計数量の気象データを基にグラフを作成しました。
▼7月の各地域の最高気温と一日の合計降水量を見てみましょう。











































































グラフにすると、7月中旬からの気温が高く、昨年との気温差の大きさがよくわかりますね。
この暑さ、本当に異例です。

しかし、気温もさることながら、今までのブログでもお伝えしているように、
とにかく各産地で雨不足による干ばつの影響が深刻化しています。

オホーツク地区も、7月に入ってから一度しか雨が降っておらず、早生以降の玉葱の肥大が心配されます。また、玉葱のヤケを防ぐため、気温の下がる朝方と夕方に収穫を行うため、収穫数量が中々はかどりません。
そのほか、各地の馬鈴薯も肥大期に雨がないことから小玉傾向です。


猛暑の影響を受けるのは作物だけではなく、人手にも影響があります。
あまりの暑さに圃場での収穫の作業ができないという産地もあり、
作業ができない間にも雑草が生えたり、収穫適期を逃す恐れもあります。

特にトマトなどのハウス栽培の作物はハウス内の温度が外気温よりぐっとあがるため、
実際に産地の従業員の方が熱中症で倒れ作業が進まず出荷ができないといった声もありました。

北海道とは思えぬ暑さ、7月いっぱいは続くようです。

投稿者:tomo

美瑛の雨不足、深刻です…。

投稿日時:2021年7月16日 15:14 金曜日
各地で猛暑が続いています。皆様も体調にはくれぐれもご自愛ください。
さて、今回は美瑛馬鈴薯出荷グループの産地状況をお伝えします。

▼7.15 美瑛 男爵の圃場 撮影















普段なら、あぁなんて良い天気!と青空の気持ちの良い日なのですが…
以前お伝えしたように美瑛の6月の合計降水量は22mm、
そして7月もパラパラと降るだけで、本日16日までにたったの合計降水量6mmしか降っておりません。


美瑛、深刻な雨不足が続いています。


▼大西さんの男爵の圃場です(7.15 撮影)


















本来今の時期であれば、↑の写真の土が見え道のようにみえる畝は、
生育した葉で生い茂り見えなくなっている頃なのですが、
雨が降らず茎葉が中々成長しておらず丸見えの状態に…。

▼現在の土の中の馬鈴薯の生育状況を見るために、大西さんの奥様が試し掘りをしてくれました


















成長を見るためなので、貴重な馬鈴薯を決して掘りすぎないように注意します。

▼試し掘りをした馬鈴薯。

















写真だと大きいものが目立ちますが、
その脇に小さなサイズのものがちらほら。

現状のサイズはS中心の小玉が多い状況です。



収穫予定まであと約2週間。
本来であれば、お客様が待ち望んでくださっているので、できる限り早くお届けしたいという気持ちが強いのですが、
今年の状況下では本音を言うと、
「できるだけ土の中に置いておき、生育させてあげたい」

という気持ちです…。

今後の降雨の状況、天候次第によっては、良い馬鈴薯のために、
収穫開始をもう少し遅くする可能性もあるので、何卒ご理解をいただければ幸いです。

***

そんな中ですが、今年の男爵芋を一足先に味見をさせていただきました!

▼水にぬらした新聞紙で男爵を包み、
更にそれをアルミホイルに包んで炭火で焼いたものです










▼アルミホイルを開けてみると…良く火の通ったおいしそうな男爵が!










▼更に箸で割ってみると!!
















ほわほわのおいしそうな湯気がでて馬鈴薯の良い香りが香ってきます~。
肝心のお味は、新馬鈴薯特有の水っぽさがなく、ホクホクとしており、調味料がいらないくらい味が濃く、とてもおいしい馬鈴薯でした!!

これも以前ご紹介した寒暖差と生産者の努力がなせる業ですね。


今年は中々厳しい状況の美瑛馬鈴薯出荷グループですが、
雨が降ることを祈って…
皆さまに美味しい馬鈴薯をお届けできるようにこれからも全力で頑張りますのでどうか見守ってください!


投稿者:tomo